L’Avant Garde 2021/Louis Julian
★L’Avant Garde 2021 Louis Julian
■インポーターのコメント
タンクから流れ出るフリーランジュースの初期の部分を、その他多数の品種の果汁と合わせて赤12%に使用、さらに葡萄の重みだけでとった中間から終盤のジュースを、こちらはグルナッシュとシラーの2品種のみブレンドしてタンクで発酵・熟成。
やや紫がかった深紅の色合い。ブラックベリーやカシスリキュールを想わせる黒系果実の香り高く緻密な様子に、ダージリンの気品のあるかぐわしさ、フランボワーズソースを想わせる華やかな赤い果実の香りが感じられます。凝縮感のある香りのイメージに比べて、冷涼感があり瑞々しささえ感じさせる雑味のない軽快な飲み心地。きめ細かい滑らかなテクスチャーで、シルキーなタンニンが溶け込むエキスの詰まった芳醇な果実味に、フランボワーズソースの張りのある酸や華やかさ、紅茶の高貴な風味が絡み合い口中を覆うように広がります。風味豊かな果実味は若々しくもあり、それでいて奥行きやしっとりと落ち着いた様子が伺える余韻の長いミディアムスタイルです。
■造り手の紹介
彼のワインのほとんどは、村人たちによって消費されています。
夕方に訪問して1時間も滞在すると、必ず何人かが5Lくらいのポリタンクを片手に訪れ、好みのワインを注いでいる姿を目にします。その光景は、まるでセルフのガソリンスタンドのようです。
彼はブドウの品種改良の研究者でもあり、温暖化対策として暑い気候でも対応できる品種などを開発しています。年齢は60歳を超えています。記憶力は抜群で過去の天候について尋ねると、数字を明確に交えてすらすらと答えてくれました。
もの静かで質問をしてもあまり多くを語ろうとはしないが、温和で誠実な人柄です。
[生産地域] フランス(ローヌ)
[生産者]ルイ・ジュリアン
[タイプ]赤/ミディアムボディ
[葡萄]グルナッシュ50%、シラー50%
[醸し]除梗したグルナッシュとシラーを別々にセミマセラシオンカルボニック
[alc.]12.5%
[容量]750ml