白薄平盃九五 -SHIROUSU HIRAHAI 95-
白薄平盃九五 -SHIROUSU HIRAHAI 95-
「他に無い
他に無いから造った
窯元が私のデザインを具現
そして実現した」
盃という酒器の歴史は平安時代から約1100年。
白磁が朝鮮半島から日本に伝わったのが16世紀。
磁器の盃で酒を飲むようになるのは江戸時代中期から。
白磁…
白く美しいフォルム、滑らかな口当たり、スムーズな入り方が心地良く
私は日本酒、特に燗酒を嗜む酒器として平盃を使うようになりました。
ある日、美しい料理と酒のお店に美しい平盃が少ないことに気付きました。
2020年から様々な窯元、作家の平盃を試していましたが
思い描く平盃に出会うことがありませんでした。
2021年
理想の平盃を思い描くようになりました。
2022年
イメージを形に出来る窯元に出会いました。
2023年
3Dプリンタでの試作を3度。細かな要求をクリアして試作が完成。
2023年11月
試作ができ、日本のお得意先料理店数軒の他にフランス出張の際に何人かのレストラン関係者に試していただきました。基本的に日本料理店の白木のカウンターをイメージしてデザインしており、フランス料理店にはワイングラスでの日本酒提供が良いと思っておりましたが、実際にプレゼンテーションした結果、テーブルの上でもその美しい佇まいが表現される可能性が高いと再認識しました。
2024年1月
酒を美味しく楽しむための大きさ、薄さ、高さを兼ね備えた
坂戸屋白薄平盃九七が完成いたしました。
【特徴】
一、口あたり、フィット感が非常に滑らかです。
二、冷酒でもその酒のポテンシャルが開きます。
三、酒温28度から45度でそのポテンシャルは最大に開きます。
【使い方】
一、非常に薄いので洗う際には手洗いで優しく。
二、欠けや割れの際には金継ぎを推奨します。
三、重ね置きの際は間に布や和紙などを挟んで。
お手に取られたあなた様が
この平盃のパフォーマンスを存分に楽しんでくだされば
私としてはこの上ない喜びでございます。
坂戸屋店主 武笠陽一